100 Greatest Films of All Time 完走の旅 1

前回の記録からだいぶ時間が空いてしまった。

こんな調子では今年の目標「Directors' 100  Films of All Time制覇」は達成できないじゃないか…!!

ということで、このサボり具合の反省をしつつ、見た映画に関しては感想を述べていこうと思う。

 

反省① ブログの出来を気にしすぎた

「ちゃんと書かなきゃ…!」という思いが先行し過ぎて、サムネイルや文章の読みやすさなどを過剰に気にしてしまい「ブログを書く=大変」という気持ちが芽生えでしまった。

どうせ誰も読んでないんだから、気にするな、自分。

 

反省② 映画見たい欲にムラがある

映画に限らず漫画やアニメもそうなのだが、「めちゃくちゃ観たい/読みたい!」期と、全くその気が湧かない時期が交互にやってくる。まぁ私が飽きっぽいということなのか…。

しかし「性分だから」で諦めていては目標達成はできないので、今後は一旦「最低週に1本は見る」を意識していきたい。

 

進捗

とはいえ、反省ばかりでも気が重いので、ちょっと自分を甘やかしたい。

そこで、「Directors' 100  Films of All Time(以下、100 Films)」の中から、私が過去に既に観た映画をリストアップすることで目標に近づいた気分を味わおう。

 

既に観たよリスト

黄桃の味

蜘蛛の巣城

パラサイト

博士の異常な愛情

サイコ

めまい

市民ケーン

2001年宇宙の旅

 

こちらは、この2ヶ月間で観たやつ。

Eternal Sunshine of the Spotless Mind

・そこまで恋愛に一生懸命になったことがない自分としては、あまり共感できない内容だった。どの登場人物の言動に対しても「そこまでする?」と若干冷めた目で見てしまった。己の人生経験が浅いのかもしれない。

・登場するクリニック(?)に関しては、「こんなメンタルクリニックは嫌だ」大喜利要素をコンプリートしたかのような滅茶苦茶っぷりが良かった。患者の個人情報ダダ漏れ

・出来事が実際に起きた順ではなく、それを視聴者に見せる上での語りの順番を操作している点が評価されたらしい。そう珍しい手法でもないと思うのだが、どうなんだろう。有識者教えて。

・記憶の中の世界が削除されていく様子の表現は映像として美しく、特にラストシーンで海辺の家が崩れる映像は良かった。

 

ざくろの色

・セリフ無しの上にストーリーがハイコンテクストなので、理解できたかと言われれば難しい。が、好事家ジュネさんの解説動画のおかげでだいぶ見やすかった。ありがとうジュネさん。

・ほとんどの場面で常に人物がカメラを正面から見るような、極めて平面的な絵画のような画が印象的だった。音楽、衣装、風景に至るまで全てが美しい。この美しさを表現する語彙が私にはなく、「異国情緒」と言ってしまいそうになるのだが、そんな雑な4文字に収めたくはない…語彙力プリーズ。

 

戦艦ポチョムキン

・これはすげえ!セリフ一切なしで民衆の突き上げる怒りのパワーがこんなに表現され得るのか…。特に、中盤で戦艦の反乱に共感する市民の様子が映されるが、そこで一際怒ってたバァさんは良かった。ババァ激おこ。

・「オデッサの階段」は言うまでもなく白眉。顔が見えず、一糸乱れぬ行進を見せるコサック兵と、散り散りに逃げ叫び、泣く民衆のパニック具合の対比が凄まじかった。

・日本語字幕の煽りっぷりがいちいち面白かった。うろ覚えだが…

「在日捕虜の方がマシなもん食ってる」

「(肉に湧いた蛆虫を見て)ウルセェ!ただの寄生虫だ!」

 

ラ・ジュテ

・最近YouTubeで期間限定公開されたいたので見れた。日本語版の大塚明夫の声が渋くて良い(攻殻機動隊…)。ほぼモノクロ写真+主人公の男の独白なので映画、というよりは朗読鑑賞に近い映像体験だった。

・自分を突き動かす強烈な記憶の正体が、なんと自分の未来だった、という一つの真実に辿り着くまでのなんとも抒情的なSFだった。これはこれで好き。

 

 

…ということで、12/100 は達成しているわけだ。やったね!!

本屋さん巡り② フクロコウジ 旅と本と人

知人と群馬に温泉旅行に来た。しかし旅館の温泉は昼は閉まっているようで、やることが無い。

こんな時はドライブに限る。

天気が良いので本屋に行こう。

フクロコウジ 旅と本と人

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前日は雪だったが早朝には雨になったらしく、路面の調子は上々。脈々と連なる山の景色が良い感じ。

 

宿泊地(伊香保温泉)から20分近く車を走らせると、今回の目的地が見えてくる。小野上温泉駅からでも徒歩で18分で行けるらしいが、まぁ近隣の観光も含めて考えると車での来店がベターではないか。

 

雑貨屋の敷地内にあり、駐車場は3〜4台ほど。

こちらの本屋、なんといっても特徴的なのは…

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……小さい。

店というか、一見小屋に見える小ささ。一見しただけでは見逃してしまいそうな小ささである。

 

ワクワクする!!!!中はどうなっているんだ!!

(チキって店内の写真は撮れませんでした。文字のみでお楽しみいただくか、Googleで画像検索するなどしてください。木材の壁の温もりがいい感じでした。)

 

店内はいわゆる一坪ショップ程度の広さだが、壁一面にずらりと本が並び、予想より冊数はあるなぁという印象。

「旅と本を通して人をつなぐ」というコンセプト通り、旅関連の本が目立つが、そのほかにもガーデニングDIYフェミニズムや地域のフリーペーパーなど幅広い品揃え。

都内の大規模書店では逆にお目にかからない本もあり、結構滞在してしまった……。

店主さんも気さくな方で、のんびり本選びを楽しめる秘密基地のような、素敵な空間でした。

 

↑店主さん曰く、「ウチで一番短く読める本笑」

顕微鏡の世界をパラパラ漫画で楽しめる、ユニークな一冊。

 

買った本

①射精責任

ちょうどTwitterで話題になっていたのでこの機会に、と購入。ショッキングなタイトルとは裏腹に議論自体は理に適っている感じがした。

 

②シュークリーム

以前より素敵な装丁の出版社さんだなと思っていたので購入。まだ読めていないが、本棚にあるとちょっと部屋の雰囲気が良くなる気がする。

あと私はシュークリームが好きだ。

 

IN/SECTS vol.16 本をつくる

こういう本には中々出会えなさそうだ!と思い購入。ページにぎっしり詰まった情報量が素敵。

 

 

 

 

 

フクロコウジ 旅と本と人

〒377-0421 群馬県吾妻郡中之条町市城1514

営業:火曜水曜除く 12:00〜17:00

(インスタでこまめに営業時間を掲載されています)

公式サイト:フクロコウジ 旅と本と人

Instagram:https://instagram.com/fukurokouji

 

 

 

 

 

 

 

 

蜘蛛巣城 みた

 

Directors’ 100 Greatest Films of All Timeを全部見るぞ 1/100 

蜘蛛巣城

 

U-NEXTで視聴。

 

白黒映画を観る機会はあまりなく、しかも私にとっては初・黒澤明作品。世界のクロサワ。心して鑑賞しよう。

 

いや、なんて言ってるか全然わかんねぇ…

 

冒頭、家来が城主に戦況を報告するシーンから始まるのだが

「ヷッヷヷヷッ…ヷッヷヷヷヷヷッッ!!……ア゙ア゙ア゙ッッ!!!」

 

……。

 

(汚いちいかわかな…)

 

 

「何を言いたいのかわからない」映画はまだしも「何を言ってるのかわからない」映画は流石に…禁じ手を使う罪悪感も多少はあったが、Wikipediaを頼ることにした。おかげで大分見やすくなった。集合知万歳。

 

<感想>

ラストシーン良かった

 かの有名な「三船敏郎に降り注ぐ矢」。終盤、三船扮する鷲津は予言に縋りつき勝利を妄信し、己と部下を鼓舞する狂気的なまでの猛々しさを見せるのだが、その妄想が一瞬で崩れ去る裏切りの矢の嵐。自身に迫る矢をただただ恐れ、逃げ惑う「純粋な恐怖」の表情は圧巻。

奥さん良かった

 三船敏郎は勿論のこと、山田五十鈴の演技も実に見事。序盤、予言を信じ覇道を行くか主君への忠誠を取るかで葛藤する夫に対し、奥さんの考えはキッパリ「前進あるのみ」。目的の為なら自分の手を汚すことも厭わない姿勢は始終まごまごしている夫より余程毅然として武士らしい。その彼女の行き着く先である(これもまた有名シーンだが)「血が取れぬ」の狂気っぷりがまた凄まじい。能面のような無表情で、子供をあやすような口ぶりでうわ言をつぶやく彼女の視線の先には流産してしまった子供がいたのではないかと思わせるのがまた切ない。

三船敏郎はどうすれば幸せになったのか

 この映画を見て考えさせられてしまったのが、「三船夫妻の選択は間違っていたのか」という疑問。超有名古典「マクベス」を下敷きにしてるだけあり、作り手も「こいつら不幸になるよ」オーラをガンガン出す演出をするし、視聴者も半ば結末を了解した上で観ていると思う。つまり、我々は「予言を信じて忠義を捨て覇道を行くことが破滅に続く間違った道である」ことがわかってるのだ。

しかし、作中の三船達にそんなことはわからない。だから自分の忠義を取るか、野望を取るかで迷ってしまうのだ。

この「野望」というのは、現代のいわゆる成長神話の圧力にも通じる気がする。
「現状に満足するな、もっと出世しろ!」「もっと頑張ればこんなに良い人生が送れるよ!」こうしたメッセージは巷に溢れており、仮にその結果に破滅(人間関係の悪化、健康状態の悪化など、まぁいろんなケースはあるだろう)があると予想できたとしても、我々はこの成長レースから逃げられない。鷲津の狂乱は、現代を生きる我々の問題でもあるのではないか。

 

 

 

 

本屋巡り③ やまのは

前回の記事に引き続き伊香保温泉シリーズである。

めちゃミニマル書店「フクロコウジ」にお邪魔した際、店主さんから「この近辺だと『やまのは』という本屋さんも素敵ですよ」と紹介いただいた。

そりゃあ行くしかない。

 

 

やまのは

白壁のモダンな建物が目印。

伊香保温泉といえば、「いかにも山の温泉です」な雰囲気を醸す石段だが、その石段の中腹に位置するのが本屋「やまのは」。

1階は喫茶店だろうか?漂うコーヒーの香りに後ろ髪をひかれつつ、階段を上る。

小さいながらも明るく開放的な空間で、扉も無いので入店しやすかった。(なんか重厚な扉とかあると回れ右して帰っちゃうときありません?)

 

店内では、本だけでなく群馬や伊香保ゆかりの雑貨も販売されている。スペースの割合的には、本:雑貨=1:1 くらいだろうか。

群馬名物、上毛かるたも勿論ある。その他肌触りの良い靴下とかちょっとおしゃれなカレンダーとか、持っておくとちょっとQOLが上がりそうなアイテムが色々。小さめサイズの品が多いので持ち運びの手間もあまりかからず、お土産としても魅力的なラインナップだった。

(我が部屋が汚部屋過ぎるので泣く泣く雑貨は諦めたが、群馬特産のお茶を買わせていただいた。後に感想をまとめたい。あと部屋も掃除したい)

 

本は料理本や絵本、暮らしに関するエッセイなど生活関連の本がメイン。一般に流通していない珍しい本やZINEが沢山…というよりは、いつもの書店だったらスルーしちゃうような本を再発見できる書棚といえば良いのだろうか。本の並べ方が変わると目につく本も変わるのかも……

 

そして、何より素敵なのがこの本屋、バルコニーがある!

つまり、

 

 

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群馬の山々の絶景が見られる!!!!

 

 

ちょうど日が沈む直前にお邪魔したので、少し夕日が差してきたかな…という深みのある青空を堪能できた。外の石段だとどうしても店の軒先や人の頭で視界が遮られてしまうが、ここからの眺めは一切の遮蔽物なし、そして他の歩行者の邪魔など心配無用、素晴らしい立地。

 

伊香保温泉に来たらぜひ立ち寄ってほしい、群馬を全力で味わえる本屋さんでした。

 

 

余談

伊香保温泉街、なぜか射的屋が多かった。

お祭りの屋台でよく見かけるような射的がそのまま建物に入っちゃいました、みたいなやつを何軒も見かけた。何故………。

本屋さん巡り① nostos books

昼頃に起きた。絶望的。午前中全部睡眠に溶かしてしまった…。

こんな時は散歩で気を紛らわすに限る。

天気が良いので本屋に行こう。

nostos books

小田急成城学園前駅から徒歩20分ほど。

大通りを一本入ったところ、マンションの1階に本屋「nostos books」はある。以前からtwitter(X)で目にしていたが、アート(特にデザインや写真)関連の古書をメインに扱っているらしい。

nostos books外観。(1階に店舗があるタイプのマンションを下駄履きマンションと言うらしい。ちょっとお洒落で憧れる。)

私は小心者なので、古書店や個人書店に入る時どうしても足踏みしてしまう。小さい扉をおずおず開けたらその先にちょっと気難しそうな店主がいたりなんかすると余計緊張する。そもそも、静かな空間に一人で入るのはどうもソワソワして落ち着かない。

その点、nostos booksさんはかなりオープン。壁の3面に設けられた窓ガラスからは、広々とした店内が見える。「店内こんな感じなんだな〜」と入りやすかった。

コンクリートの床が目立つシックな空間。陽の光が差し込むので、暖かみがある。

店内には写真集や画集、グラフィックデザイン雑誌から美術展の図録まで色々。

非常に申し訳ないことに今日は本を買うことができなかったのだが、土門拳の写真集があったのはちょっとテンション上がった。彼の撮る子どもは生き生きしていて可愛らしい。次回は是非…!

 

 

 

 

新年の運試し!「文字見籤」を引く

nostos booksさんの特長は本に限らない。雑貨や工芸品の販売、展示も見どころ。

食器やお香など、生活にあったらちょっと嬉しいなと思うものが置いてある。

(私の汚部屋も、こんなインテリアが似合う清潔空間にならないものか…)

 

今日は新年の特別展示のようで、おみくじが置いてあった。

ただのおみくじではなく、chat GPTで生成した文字をデザイナーさんがレタリングしたものらしい。おみくじにAIとは、なんともイマドキ。(でも人為的に言葉を選ぶより、偶然性は増してて良いな。)

 

せっかくなので引いてみた…「初志貫徹」。

鶴のくちばしが丸くて可愛い。文字のバランスも末広がりで安定感と縁起の良さを感じる。

部屋に飾っておこう。

 

 

 

nostosbooksさんのホームページはこちら。オンラインでも本は購入できるようだ。

ラインナップが見やすいので、本の表紙を眺めるだけでも結構楽しい。

https://nostos.jp/

文字見籤のデザイナーさん、テラダヒデジさんのInstagramはこちら。

https://www.instagram.com/hideji_t/

新年の抱負

初めてブログを書きます。

(嘘です、以前1回だけ書いて挫折しアカウントを消す行為を三度繰り返しています。令和のフェニックスですね。)

 

新年だし頑張って書くぞと思い、今週のお題「2024年にやりたいこと」について色々考えていたら、知らんうちに今週のお題が変わっていました。「一生モノ」だそうです。

…一週間はやはり一週間分の時間しかなく、時間は待ってくれないのですね。またひとつかしこくなりました。

しかし私はどうしても「2024年にやりたいこと」つまるところ「新年の抱負」について考えたい…これはもう、書くしかないでしょう。

 

 

「新年の抱負」

私は新年の抱負を達成できたことがない。

そもそも「抱負」に対応する動詞が「達成する」で良いのかよくわからない程度には「抱負」に疎い。

小学生の頃の宿題(作文とか習字とか)で、よく「今年の抱負を書きましょう」みたいなのがあり、世の中的にも1月や4月には「抱負を宣言しよう」という雰囲気がある、が、その抱負を達成(?)できた人は一体どれだけいるのだろうか。

 

なんとなく宣言しとこーぜみたいな雰囲気になってない?

神社が絵馬出してくるからなんとなく書いとこーぜみたいな感じ、ありません?

そもそも自分が作った「新年の抱負」一ヶ月後には忘れてません?

(そもそも「抱負」っていう言葉がちょっと曖昧だ。goo辞書曰く、「心の中にいだいている決意や志望」らしい。なんだそれ。そんなもん皆持ってんのか、すげーな)

 

一年後に受験なり就職なり、なんらかの節目を控えている人ならばともかく、そうではない「今年も去年と大体おんなじ一年を過ごすのかな〜」と思っているような怠惰な人間(つまり私)が、年が変わったというだけの理由で自然に抱負を思いつくなど、土台無理な話。

「新年の抱負」など一過性のやる気の錯覚に過ぎず、「抱負を掲げ達成しようとした気になっている自分」に酔っているだけなのだ、と冷めた目で見てきた。

逆バリと言っても過言ではない。

 

 

しかしながら2024年になって初めて、私は真面目に新年の抱負を考えてみたい。

ひとえに、今抱えている不安を少しでも解消したいからである。

 

2023年、大学を卒業して就職し、常に望洋とした不安に苛まれるようになった。

受験を終えて、定期試験を終えて、就活を終えて、卒論を終えて、客観的なゴールがなくなってしまったのだ。いつ昇進するのかは昇進するまでわからないし、いつ転職しても退職しても自由。やろうと思えばずっとダラダラし続けることもできる。

自分から何かしようとしない限り、何も起こらない。

会社の同期や大学院に行った友人は、皆何かに向かって努力しているように見えた。言い換えれば、「達成したい抱負」を持っているように思えた。

そこで気づいた。今まで私が「抱負」を考えなくて良かったのは、「抱負」を与えられてきたからだ、と。「今年は受験だから勉強頑張ろう」「今年は就職できるように頑張ろう」…一律のゴールや目標が与えられていたからこそ、私は知らず知らずのうちに「抱負」めいたものを抱くことができていたのかもしれない。

私にはそこまで明確で前向きな「抱負」がない。だから日々をどう過ごせば良いのか、よくわからないのだ。

何をすれば良いかわからない時間が続くのは結構ストレスが溜まる。

この瞬間、周りの人間は自分よりもっと有意義に時間を過ごしているかもしれない、努力を重ねて「抱負」達成に近づいているかもしれない、でも私は何をすれば良いんだ?

達成したい「抱負」がないのに!!

 

そういうことをぐるぐる考えていたら、年が明けていた。そして閃いた。

『抱負を達成すること』を抱負にすれば良いじゃん!!

 

 

…良いはずがない。最悪のトートロジー。こういう自己目的化はまず成功しない。

 

そもそも私はあまり前向きな人間じゃないので、「もっと成長する!」とか「仕事で輝く!」とか考えられない。初日の出によく似合う「抱負」のイメージからはほど遠い。

しかし、今よりちょっとマシな自分になりたいな、という欲望はずっとある。そもそもこの「抱負」の件でさえ、突き詰めれば「抱負がないコンプレックスや不安を解消してマシになりたい」という話だと思う(多分)。

この視点で考えれば、達成したいこと(解消したいコンプレックス)は山ほどある。能力、容姿、性格、挙げていればキリがないが、色々考えて以下のようにまとめた。

 

考えた際のポイントは3つだ。

①客観的指標があること。

「達成できた/できなかった」がわからないと努力しようが無い。

ゴールテープははっきり見えた方が良い。

②半年で結果がわかること。

そもそも一年って結構長い。抱負初心者さんには、そんな長距離マラソンは走れない。

心理的負担が軽い。

…楽しいことの方が続けやすいかなぁって思うので。

 

このポイントを踏まえ、「2024年の抱負」は以下に決定した。

「『The  100 Greatest Films of  All Time』を制覇する」

理由1:今の仕事は都合上、映画に関係する人との付き合いが多い。なので当然「君も映画知ってるでしょ」みたいな雰囲気になるのだが、私は映画に疎い。そのため結構コンプレックスなのだ。少しでも自信をつけたいので、一旦の目標にしたいと思っている。

理由2:私は読書やアニメ鑑賞が趣味だが、こういうものは大体、過去の名作の参照によって積み上げができている(オマージュというやつ)。なので作品の知識は多いほど楽しめる。

理由3:「積読」ならぬ「積映」が増え過ぎて辛い。ちょっとでも消化したい。

 

達成に向けて、コツコツ頑張っていこうと思います。