死にたい時に読んだ本

以下、気が向いた時に随時更新。

 

動機

「あ、死にてぇな笑」という気持ちがやってくる度々ある。仕事や人間関係でなんらかのストレスを感じた時は勿論、特に嫌なことがあったわけでも無いのにふとそう感じることもしばしばだ。

「死にたい」は字義通りに捉えれば希死念慮、自殺への願望ということになろうが、しかし具体的な自殺プランを考えることもなく、精神科医にお世話になるほど思い詰めもせず「あ、死にてぇな笑」は暫しの逗留の後、私を通り過ぎていくことになる。

 

私は本当に死にたいのだろうか?

 

一方で、私が生きることに必ずしもポジティブな印象ばかり抱いているわけではない、ということも事実だ(と思う)。心が傷つくような経験や日々の面倒な些事、そしてそれらが日常として延々続くことに、疲労感を感じるのだ。

 

私は本当に生き続けたいのだろうか?

 

死という言葉をもって到来するこの感覚は、実際はもっと何か別の感情で、より適切な表現があるのではないか。そう思い、「あ、死にてぇな笑」を正体を探るために哲学の本、諸々のエッセイを読むことが増えた。感想のまとめと備忘録として、それらを以下にまとめていく。

※私がそのような目的をもって読んだ、というだけなので本の内容自体は「自殺」「生命倫理」といったトピックと関係がないこともある。許してクレメンス。

 

2024/04/14追記

①転職ばっかりうまくなる

転職ばっかりうまくなる

転職ばっかりうまくなる

Amazon

読んだ理由:

正月明け、家でゴロゴロしていた際にふと「あれ?私はこの先の人生の大半を会社と家の往復のに費やして消耗させてくってこと?もっとやりたいことしたりキャリアアップしたりしなきゃいけないのかな……?人生、複雑すぎて怖!ハァ……死にてぇな笑」と思ったので読んだ。「思ったので」と「読んだ」の間には論理の飛躍があり、なぜそのような感情が転職エッセイ購入に繋がるのかは疑問の余地あり。確かTwitterで話題になっていたのが目に入った、とかそんなきっかけだったと思う。

感想:

「キャリアアップ✨」「より高収入✨」みたいな所謂転職市場で声高に宣伝されるような転職活動ではなく、自分のその時々の気持ちに素直によりよく生きるための転職をしていて素敵だなと思った。文章にもその素直さが表れていて読むとちょっと安心した。

 

②自殺者たち

読んだ理由:

Twitterで見つけたから。特に気分の落ち込みはなかった。

感想:

365日分の自殺ニュースを淡々と紹介していくだけの本。通常の読書のように頭から順番に読んでいくと飽きるのでは、と思った。実際、私は数ページめくっただけで読むのをやめてしまった。ただ、結構昔の新聞からも引用があるため「間違って青酸カリを飲んじゃった」「飛んでる旅客機のドアを無理やり開けて飛び降り自殺」など、現代ではどう考えても無理だろみたいな死に方があったのは面白かった。死にも時代性があるのね。